窯焚き本番 

日々の進行状況を記録してみた

5月12日

本焚き初日、今日咲く二つの花を見て、窯に火を入れる。
前日までのあぶり4日間の余熱300度で朝9時に火を入れた。

500度付近の煙

5月12日(初日)夜の手伝い

百瀬さんと渡部さん

 

5月13日 朝

1000度近くの煙

炉内の炎

5月13日(二日目の夜)

松本さん

5月14日(三日目の明け方)

1150度近辺、黒煙から火柱。燠(オキ)も十分たまって来て、オキ飛ばしも始まる。

 

 

昼近く、心配して松本さんが顔を出してくれた。

思いのほか、夜を待たずに1200度に到達。

最後の山は1230度。14日の夜は、

鈴木と岩本君の出番。

夕食は羽田君が出前調理をしてくれた。

誰一人欠けてもこの窯は焚き切ることができない。

5月15日

交替、仮眠中の深夜2時に目覚めて現場に電話すると、すでに1230度の温度帯のキープに入っているという。まずひと安心。ありがたく、頼もしい。

寝床からの眺め

四日目の朝

朝 箱根から伊藤さんが来てくれた。

窯の中から、焚き口正面の花器を一本引き出す。

今回は3本の花器を引き出した。

 

 

 

初日の芍薬を活けてみた。

 

その後も理想的な進行で、夜10時、みかんコンテナ2杯分の小割を一気に投入、全ての焚き口を閉じて今回の窯焚きを終える。

小割一挙投入後の煙突の炎。

1時間後、煙突のふたも閉じて全て終了。

今回は、本焚きに入って86時間の行程、

昨年度120時間と比べても遥かに早い仕上がりだが炉内の状況は悪くなかった。

結果は一週間後、反省はまたその時だ。

 

窯焚き準備進む

5月4日の朝

窯屋根の向こうの海から、太陽が真っ直ぐに寝床に届くようになると5月。
1月に入ってから作り続けた300を越える作品を搬出、5月1日から窯づめに入った。

 

窯づめー最深部、1列目

2列目の状態

3列目

4列目及び火前の作品配置

左右の棚下の配置状況

ロストルの構成

ロストル口、上下二つの焚き口を作りつつ窯を閉じる。
いよいよ8日より窯に火が入る。

ドイツから仲間の芸術家(綿引展子さん)を迎えて

e満開の桜の下

桜が咲き、海が煙って、朝の散歩がようやく気持ち良い季節。
ドイツ、ハンブルクで活動を続ける画家綿引展子さんを迎えて夕食会を持った。

彼女は、20年ほど前、アトリエとして自分の旧宅を買ってもらって以来の長い付き合いで、現在ドイツ在住、日本での展示会が計画される度に真鶴に足を伸ばしてくれる。
今回も日頃付き合いの深い、箱根仙石原と真鶴近隣の友人、新しく加わった設計家のお隣さんと共に会食と楽しい会話で盛り上がった。

綿引展子(Nobuko Watabiki)さんのサイト

窯焚きまでひと月

5月の窯焚きに向けて

ギャラリー前の浅間様の古木が花を付けた。

椿、こぶし、アセビ、さらに庭の大島桜も満開の時を迎えようとしている。

 

すでに3月末、窯焚きまで残すところ一月だ。

気が付けばもう3月

3月に入って急に春めいてきた。
梅が咲き、庭の東斜面はフキノトウで一杯、馬酔木も花房を垂れ、気が付けば、昨年秋の陶展(アートさんぽ)からすでに3か月が過ぎた。

 

正月を迎えて、数日を過ぎたあたりから薪割りを開始した。
今年も5月に穴窯を焚くと決めてから、折を見ては割り続け、現在半ばまで来たろうか。

作陶が後を追う。土が少しずつ手に着いてリズムができつつある。
水もぬるんで、春はものづくりに追われる。
おいおい、もうつくしも顔を出した!

 

 

1月の雪

久し振りの雪景色

6日、この辺りでは珍しい大雪になった。雪で世界は一変する。一変した世界が、翌日の快晴であっさりともとに戻って、なんだか夢のごとくだ。
現実に戻って、今日は朝から薪割りを開始。素性のいい松で、これは今年の窯焚きの一番肝心な数日を乗り越えるエネルギーとなる。しばらく続く今年の薪割りと作陶が始まった。

 

迎春

明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

令和3年 元旦

アート散歩も無事終了し、早1か月

多くの関係者の協力のお陰でアート散歩も無事終了

薪置き場のあられ、今年初めて顔を見せた椎茸-展示会が終わってまもなく一月、ようやく静かな日常が戻って来た。

薪置き場のあられ

椎茸が顔を出した

薪置き場の一角に、薪の整理もかねて、捨てられた古材で風よけを作った。
ここはとびきり気分のいい場所だ。
折々薪も割出して、気持ちはもう来年5月の窯焚きに向かっている。

手製の風除け