大焚き
最後の追い込み、1200度を越えてからの大焚き。
途中の昇温リズムの狂いから、予定より2日余分にかかって14日午後窯を閉じた。
穴窯を造って21年、51回の窯焚きになったが、炙り5日、本焚き7日、通して12日間は最長の記録となった。
今回窯焚き中に1200度の中から引き出した花生けの内の3本。
残り400ほどの作品は一週間温度を下げてからのこととなる。
薪窯を焚く楽しみは作品づくりにも増して、焚くこと自体の中にあるということを、今回際立って感じた夜があった。
5月6日、7日、8日、本焚きに入って、煙突から煙、炎、火柱と温度が上がるに従って情景が変化していく。
最初の5日間は炙り焚きと言って日中10時間、朝8時から夕刻ま6時頃までゆったりと薪をくべ、夜は蓋を閉じて寝てしまう。
目的は作品とレンガの蓄熱、しっかり炙った窯は、本焚きに入ってからの昇温に極めて有効になる。
そしていよいよ明日から本焚き、応援も入って夜通しの5日間だ。
5月の風は幾分強い
真鶴も若葉青葉に続く季節となって、ようやく窯に火が入った。
6日間で400個。窯は隙間なく作品で、満たされていきます。
後の窯炊きに入ってからの昇温を左右します。
いよいよ窯づめが始まりました。
明日は4列目、そして火前に大きな作品の配列が始まります。
椿が咲き蕗の薹が顔を出しました。
最下段の畑まで除草と道の整備がすんで、敷地内で花を楽しみながら散歩できるようになった。
蕗の薹が顔を出し、水仙、椿、アセビと咲き続けているのも、西風のあたらない海側、東側の斜面だからだろうか。
天気の良い日にでもお出掛けください。
昨年は自他ともに思わぬアクシデント。穴窯焼成は中止、恒例のアート散歩も見送りとなる中で、どうにか一ヵ月間のギャラリー展を開催することができました。コロナの状況が今ほど悪化していなかったこと、又山の上での過密地域でないこともあるのですが、なにより自分の作陶生活のリズムを失いたくなかったということだったと思います。来ていただいた方、また協力していただいた方々には本当に感謝しております。
例年に無い多くのヒントを頂いた陶展になりました。今年は5月に穴窯を焚きます。すでに準備はスタートです。どうぞ本年もよろしく。悔いの無い良い年にしましょう。