季節が移り、アート散歩が近づく

9月に入って

海の上に夏雲、庭先に萩の花、季節がせめぎあっている。

今年初めての曼珠沙華が顔を覗かせ、昨年の名残、富士のキノコが顔を見せる。

日頃野菜を届けてくれる湯河原の友人が、今日は珍しく花束の追加。女郎花(おみなえし)と鶏頭。ビードロの耳付き花器に活けると、卓上に秋が来た。

季節がアート散歩の近いことを教えてくれる。
夏の間、猪が荒らしまくってくれた庭先と畑の整備そして作陶。

これが風籟窯の9月、10月。
11月の展示会がそこまで来た。

 

 

 

箱根金時山・久々の箱根彫刻の森

酷暑の夏

山上の雲が見たくなった。箱根金時山から明神が岳の稜線歩きを楽しむ。

仙石原を見下ろす。

大涌谷を見る。

酷暑の中大汗をかいたが体は楽になった。

数日後

老朽化した電気炉のコンピューターシステムを交換、薪窯以後の素焼きー本焼きの作業にかかる。

箱根彫刻の森を歩く

ピカソ館

野外彫刻のあり方に色々思い巡らすことがあったが、なんと言ってもピカソ館。
あらためてピカソの才能に驚きながらも、さまざまな陶芸の可能性とヒントを受け止めることができた。夏はやっぱり家に閉じ籠ってばかりではだめだね。

 

一仕事終えて小さな旅

奈良 西ノ京・明日香 山邉の道

窯後の史跡巡りや低山歩き毎年のことだが、今年は奈良方面を選んだ。

6月1日、唐招提寺

薬師寺

6月2日

桜井線柳本駅から天理まで、山邉の道を歩いてみた。

最後はイソノカミ神宮

久々に長い距離を歩いて窯後のリフレッシュとなった。

 

いよいよ窯出し

5月22日

朝10時。
本焚きの夜を繋いでくれた4人(伊藤、渡部、百瀬、松本さん)が集まってくれ、窯出しにかかった。

焚き口左右の大壺を見る。釉薬を掛けていない近江土の素地から出る様々な色調と自然釉、これを引き出すことができれば、今回の窯焚きの半ばは成功したと言える。

正面第1列目の棚。

 

正面第2列目の棚。

 

3列目。

 

4列目。

 

狭間穴(さまあな)周辺。

さらに煙突手前、捨て間のものを加えてほぼ出し終わった。

 

 

火前の大壺の汚れを流す

 

伊藤さん手打ちは蕎麦、故郷群馬の友人からの肉も届いてすき焼きの昼食

そして記念撮影。

窯焚き終了後、窯開けまでの間に、薪置き場の整理にかかった。
するとどうだろう、窯開けご数日ですぐに薪が届き始めた。これも来年に繋がるいい傾向だ。

 

 

 

 

 

窯焚き本番 

日々の進行状況を記録してみた

5月12日

本焚き初日、今日咲く二つの花を見て、窯に火を入れる。
前日までのあぶり4日間の余熱300度で朝9時に火を入れた。

500度付近の煙

5月12日(初日)夜の手伝い

百瀬さんと渡部さん

 

5月13日 朝

1000度近くの煙

炉内の炎

5月13日(二日目の夜)

松本さん

5月14日(三日目の明け方)

1150度近辺、黒煙から火柱。燠(オキ)も十分たまって来て、オキ飛ばしも始まる。

 

 

昼近く、心配して松本さんが顔を出してくれた。

思いのほか、夜を待たずに1200度に到達。

最後の山は1230度。14日の夜は、

鈴木と岩本君の出番。

夕食は羽田君が出前調理をしてくれた。

誰一人欠けてもこの窯は焚き切ることができない。

5月15日

交替、仮眠中の深夜2時に目覚めて現場に電話すると、すでに1230度の温度帯のキープに入っているという。まずひと安心。ありがたく、頼もしい。

寝床からの眺め

四日目の朝

朝 箱根から伊藤さんが来てくれた。

窯の中から、焚き口正面の花器を一本引き出す。

今回は3本の花器を引き出した。

 

 

 

初日の芍薬を活けてみた。

 

その後も理想的な進行で、夜10時、みかんコンテナ2杯分の小割を一気に投入、全ての焚き口を閉じて今回の窯焚きを終える。

小割一挙投入後の煙突の炎。

1時間後、煙突のふたも閉じて全て終了。

今回は、本焚きに入って86時間の行程、

昨年度120時間と比べても遥かに早い仕上がりだが炉内の状況は悪くなかった。

結果は一週間後、反省はまたその時だ。

 

窯焚き準備進む

5月4日の朝

窯屋根の向こうの海から、太陽が真っ直ぐに寝床に届くようになると5月。
1月に入ってから作り続けた300を越える作品を搬出、5月1日から窯づめに入った。

 

窯づめー最深部、1列目

2列目の状態

3列目

4列目及び火前の作品配置

左右の棚下の配置状況

ロストルの構成

ロストル口、上下二つの焚き口を作りつつ窯を閉じる。
いよいよ8日より窯に火が入る。

ドイツから仲間の芸術家(綿引展子さん)を迎えて

e満開の桜の下

桜が咲き、海が煙って、朝の散歩がようやく気持ち良い季節。
ドイツ、ハンブルクで活動を続ける画家綿引展子さんを迎えて夕食会を持った。

彼女は、20年ほど前、アトリエとして自分の旧宅を買ってもらって以来の長い付き合いで、現在ドイツ在住、日本での展示会が計画される度に真鶴に足を伸ばしてくれる。
今回も日頃付き合いの深い、箱根仙石原と真鶴近隣の友人、新しく加わった設計家のお隣さんと共に会食と楽しい会話で盛り上がった。

綿引展子(Nobuko Watabiki)さんのサイト

窯焚きまでひと月

5月の窯焚きに向けて

ギャラリー前の浅間様の古木が花を付けた。

椿、こぶし、アセビ、さらに庭の大島桜も満開の時を迎えようとしている。

 

すでに3月末、窯焚きまで残すところ一月だ。