1月の雪

久し振りの雪景色

6日、この辺りでは珍しい大雪になった。雪で世界は一変する。一変した世界が、翌日の快晴であっさりともとに戻って、なんだか夢のごとくだ。
現実に戻って、今日は朝から薪割りを開始。素性のいい松で、これは今年の窯焚きの一番肝心な数日を乗り越えるエネルギーとなる。しばらく続く今年の薪割りと作陶が始まった。

 

迎春

明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

令和3年 元旦

アート散歩も無事終了し、早1か月

多くの関係者の協力のお陰でアート散歩も無事終了

薪置き場のあられ、今年初めて顔を見せた椎茸-展示会が終わってまもなく一月、ようやく静かな日常が戻って来た。

薪置き場のあられ

椎茸が顔を出した

薪置き場の一角に、薪の整理もかねて、捨てられた古材で風よけを作った。
ここはとびきり気分のいい場所だ。
折々薪も割出して、気持ちはもう来年5月の窯焚きに向かっている。

手製の風除け

 

奈良へ1泊2日の旅

奈良の石仏

奈良への小旅行

5月に12日間に渡る窯焚きを終え、一段落したところで奈良へ1泊2日の小旅行をした。絵にかいたような五月晴れの雲の下を、幾つかの寺院や若草山、さらにその背後の柳生街道、春日奥山石仏の道など、コロナ禍を忘れるような二日間だった。昨年の今頃は脊椎炎での病床にあったことを思えば、歩くこと、歩けることの有難さはひとしお身に沁みた。

     

帰って薪置場の整理にかかる

改まって今回の窯焚きを振り返り、来年の窯焚きを思うと暗い気分になった。  窯屋根の下の薪は全て使い切り、原木を積んだ薪置場にもまともな松材はほぼ無くなっている。今まで20年間、こうしたことがなかったわけではないけれど、いつの間にか薪は届いた。林業者、土木関係、造園業、ミカン農家、断続しながらも搬入はあって、薪置場に薪が絶えたことはない。いい関係が続いていたのだ。20年薪を買ったことが無い、というのはある種「風籟窯」の誇りであり自慢でもあった。.しかし今度ばかりは、と整地を続けていると、ある日軽トラックが日を置いて2台、剪定のみかんと庭木の松と、さらに1週間ほどして、今度は大型のトラックで、巨大な松の原木が届いた。不思議なことだが、薪置場がきれいになっていれば薪は届く。

      

年に1回の穴窯、後は11月の展示会までは電気窯と決めて制作を続けているこの頃だが、どうやらまた来年も窯焚きをするのだぞと、何者かに尻を叩かれている気がする。来年も窯を焚く。

無事に窯出し終了

お陰様で無事に窯出しを終えるができました。

関係者の方々、応援して頂いた方々 ありがとうございました。

窯出しから、整理が終わった作品を並べてみた。
長い時間焚いたことと、作品のできは、必ずしも比例しない。燠や温度のコントロール、また反省材料がいっぱいできた。
窯屋根の下いっぱいに積まれていた薪も、ほぼ使い果たしたので、次回の窯までには大分かかりそうだ。
ともかく、今年前半の大仕事が終わり、後半は作品の整理と電気窯による作品づくり、そして秋11月の個展に備える。

今回の作品

 

大変お世話になりました!

 

窯焚き12日間の最長記録

大焚き

最後の追い込み、1200度を越えてからの大焚き。
途中の昇温リズムの狂いから、予定より2日余分にかかって14日午後窯を閉じた。
穴窯を造って21年、51回の窯焚きになったが、炙り5日、本焚き7日、通して12日間は最長の記録となった。

今回窯焚き中に1200度の中から引き出した花生けの内の3本。
残り400ほどの作品は一週間温度を下げてからのこととなる。

薪窯を焚く楽しみは作品づくりにも増して、焚くこと自体の中にあるということを、今回際立って感じた夜があった。